引き裂かれた故郷・家族…


引き裂かれた故郷・家族…



家に帰って電気をつける。
冷えたビールを冷蔵庫から取出して飲む。
何気なく見るテレビ。
熱くて寝れない日々はクーラーをつける。

原子力発電のニュースを見ると、
その当たり前に疑問を持ってしまう。

数か月間、福島県富岡町に足を運んだ。
9時から15時の間以外は、住むことも許されていない地域だ。
誰もいない町、
戸建の家には、洗濯物が干したままである。
庭は、手の着けれないほどの草が生え、
しばらく人が出入りしていないことが容易に想像がつく。

時が止まった町、
どんな表現が正しいのだろうか。

生活に、経済に欠かせない電力。
原子力発電が稼働しなくなり、燃料の輸入が増えた。
電気代も上がったり、節電を心がけるよう声掛けがされている。
このまま行けば、家計の負担だけでなく、経済的にも負担を強いられ
ていることも分かる。
経済は、国の屋台骨であることも、十分に私は理解しているつもりだ。
そして、私自身、現場に足を運ぶ前は、メディアから得る情報が全て
であると、思い込んでいた。

地元の人に話をきいた。
三世代が住む家、
何代も何代もそこに住み続けた故郷が、
原発事故により、その地を離れざるを得なくなった。

子どもを持つ夫婦は、
妻と子だけが、福島の地を後にした。
夫は、仕事の関係で福島に残らざるを得なかった。

祖父母世代は、お墓、地域への愛着もあり近くの避難所に身を寄せる
ことにした。

地域を奪われただけでなく、
家族をも分断されてる事実が、現地には多くある。

とある人は私にこういった。
私たちの日常は、貴方たちの非日常。
貴方たちの日常は、私たちの非日常。

この言葉の意味が、私の中に染み込むのに、
そう時間はかからなかった。

私は思う。
各々が原子力発電の可否を問う前に、
現地に足を運んでほしい。
そこに、色眼鏡のかからない自分の目で見る現実を
各々の真実に言葉に落とし込んでほしい。

メディアで放映されない、
新しい日常を作る現地の人々の想いに耳を傾けてほしい。
私はそう強く思い、

「知られざる福島を感じつツアー」
http://www.123kobe.com/sc/

を企画した。少しでも関心のある方は参加してほしいと思う。

小倉譲 拝

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